環境面のメリット

地区熱源の一元化により、省エネルギー、温室効果ガスの削減、大気汚染や酸性雨の原因となる窒素酸化物・硫黄酸化物排出量の大幅な減少、ヒートアイランド対策にも大きな効果があります。

省エネルギー

設備の集中化による運転効率の向上や、蓄熱等の効率的な先進システムの採用により、供給地域全体での省エネ効果が生じ、貴重なエネルギー資源の節減に貢献します。
個別熱源方式では、熱源機器の能力と冷暖房需要が適合しない場合が多く低負荷運転になりがちですが、地域冷暖房方式の場合、地区内の冷暖房需要総計に対応するため高性能の大型機器による高負荷運転を実施していることから省エネルギー効果(一次エネルギー消費量の削減)があります。当社の場合、その効果は約15%となります。

エネルギー効率の比較(地冷対個別)

地球温暖化・大気汚染の防止

熱源設備を集中管理する地域冷暖房では、都市のビル群が個別に冷暖房を行う場合と比べ、エネルギー消費量が小さく、この差が二酸化炭素排出量の差となってあらわれます。「みなとみらい21地区」において、地域冷暖房をご使用されることで削減できている二酸化炭素排出量は、森林およそ1,500ha(横浜スタジアム570個分)が持つ浄化能力に相当し、地球温暖化防止に貢献しています。
また、硫黄分を含まない都市ガスを使用するため、硫黄酸化物の排出が大幅に抑制されます。

二酸化炭素の排出量比較(地冷対個別)

ヒートアイランド対策

都市部の気温が周辺部より高くなるヒートアイランド現象。その原因となる熱の排出量も削減できます。地域冷暖房システムは、熱源プラントの一元化や、大気温度を上昇させない冷暖房排熱の処理(潜熱処理)により「排熱量の増加」を大幅に解消します。また、原因の一つと言われている都市における緑地面積の減少についても、ビル屋上に冷却塔や煙突が不要になることで屋上緑化の推進に貢献し、ヒートアイランド現象の軽減に一役買っています。

環境問題へのチャレンジ