2030ビジョンみなとみらいの脱炭素化とBCP強化に貢献し、街に選ばれる地域熱供給
みなとみらい21地区は、2022年4月、国が進める「脱炭素先行地域」に選定され、公民が連携して、脱炭素化の大都市モデル構築に挑戦しています。
1989年の供給開始以来熱の安定供給を使命とし、街の発展とともに歩んできた当社は、みなとみらいの脱炭素化とBCP強化に貢献し、街に選ばれる地域熱供給を目指します。
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世界最大級の高効率インバータターボ冷凍機を導入
- エネルギー効率20%以上の向上
- 脱炭素熱の普及拡⼤(脱炭素先⾏地域中央地区参画事業者への脱炭素熱の販売)
- CO2排出原単位の半減
- 水素の活用検討、イノベーション推進
熱の低・脱炭素化
みなとみらい21地区のCO2排出量の約3割が熱の使用に起因するものであり、熱の低・脱炭素化に向けた取り組みを進めていきます。
設備の増強・更新や第3プラントの建設、AIの活用によるプラント運転の効率化などにより省エネ化を更に進めることで、2030年に2013年度比で20%以上の省エネ性能を達成します。
また、お客様のニーズに応じて、熱製造に使用する原材料(電力・ガス等)を脱炭素化し、脱炭素熱の商品化・販売を行います。
水素の活用やCO2回収・活用技術の導入など、イノベーションの推進にも積極的に取り組みます。
熱の供給継続・早期復旧
地震などの自然災害発生時やライフライン停止時の供給継続・早期復旧を目指して、設備・建物の強靭化や浸水対策など、事前防災対策を強化します。
新たに整備する第3プラントでは、ガスタービン式災害対策用発電機やガス・油対応の貫流ボイラを導入することで、BCP機能を向上させ、大規模停電時の冷熱供給能力を30%アップさせます。
また、お客様との連携を密にして、ライフライン復旧後の早期供給再開や、病院や帰宅困難者一時滞在施設など特定需要家への優先供給を行うことで、街のレジリエンス向上に貢献します。
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BCP対策としてガスエンジンコージェネレーションシステムを導入
- ⼤規模停電時に病院等の特定需要家に対して72時間の供給継続
- ⼤規模停電が72時間以内に復電した場合、3時間以内に供給再開
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24時間365日安定した熱供給を実現
- 当社起因による供給支障事故ゼロ
- 原材料などの価格変動に対応した透明で公正な価格設定
熱の安定供給
24時間365日、熱源機器に精通した運転員が2つのプラントに常駐し熱の安定供給に努めており、1989年の供給開始以来、当社起因による供給支障事故は発生していません。
当社は、供給支障事故ゼロを継続するため、今後も不断の努力を続けます。
また、エネルギー価格の高騰や脱炭素熱の販売などに際しては、透明で公正な価格設定を行うとともに、お客様に真摯に向き合い、丁寧な説明に努めます。
熱の最適利用
多様な機能が集積するみなとみらい21地区では、地域熱供給の導入により街全体でのエネルギーのピークカットや高い省エネ効率を実現しています。
さらに、お客様の熱の消費量の見える化や、お客様の熱関連施設の管理受託を通じて、熱の適正利用を推進します。
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大規模潜熱蓄熱システムを活用した電力DRの取り組みを実施
- お客様の熱の消費量の⾒える化
- 熱関連設備の受託サービス拡⼤など