センタープラント

 センタープラントは桜木町駅付近に位置する地上6階・地下1階建ての施設で、1989年4月の熱供給開始と同時に稼動を開始しました。
 熱源機器としては大規模の潜熱蓄熱システムを保有しているほか、電動ターボ冷凍機、吸収冷凍機、水管ボイラ、炉筒煙管ボイラなど信頼性にすぐれた機器によりお客さまへ安定した熱供給を行っています。
 また、2019年1月にはガスエンジンコージェネレーションシステムを導入し、ピーク電力の削減や、排熱回収による更なる省エネルギーを図っています。

熱源系統図

熱源系統図

大規模潜熱蓄熱システム

氷蓄熱方式の一種でSTL(Storage of Latent Heat)方式と呼ばれています。氷蓄熱槽には約600万個の「ノジュール」と呼ばれる直径77㎜で水の入ったプラスチック製のボールが入っており、これらを凍らせることで冷熱を蓄えることが出来るシステムです。夜間に蓄えた冷熱を、昼間に活用することで、電力のピークカットに寄与しています。イベント時には氷蓄熱槽をライトアップさせ、みなとみらいの景観性向上に貢献しています。

  • 蓄熱能力は、30,000RT(3,000 RT×10時間)を確保しています。
  • 放熱時は5,000 RT×6時間の能力を発揮できるよう設計されています。
  • 蓄熱時は、夜間の涼しい時間帯に熱源機器をフル運転できるため効率が非常に高いことも特長です。
  • 非常時のバックアップ用としても即応性に優れた特性を合わせ持ちます。
  • 昼間電力負荷を夜間にシフトし電力使用の平準化に寄与、安価な夜間電力利用により熱コストを低減します。
大規模潜熱蓄熱システム

世界最大級のインバータターボ冷凍機

 年間を通して冷房需要に対応し、かつ、プラント効率を向上させるために、世界最大級の密閉式インバータターボ冷凍機(5,400RT)を導入しました。本機は圧縮機やポンプをインバータにより回転数制御することで、主に中間期や冬期の低需要期の消費電力を大幅に削減することができます。

世界最大級のインバータターボ冷凍機